子どもの寝相悪さと睡眠の質

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我が家の子どもたちは、3人ともとんでもなく寝相が悪い。長男と次女においては、もはや布団に収まることなく、飛び出しているなんて日常茶飯事である。寝相の悪さで何度もこちらの目が覚めてしまい、睡眠不足に悩まされているが現実だ。

9時過ぎに寝かしつけを終え、一人リビングに戻り明日準備に取りかかる。

その後はブログを書いたりNetflixを観たりと、束の間の一人の時間を過ごすのが私の日課となっている。仕事を頑張った私自身へのご褒美とも言える貴重な時間。身体と心のリフレッシュを終え寝室に入ると、想像を超える光景にいつも思わず声が出る。

「そうきたか···」すぐさま布団に入りたい気持ちを抑え、散らばった子どもたちの確保に取りかからなければならないのだ。

重なり合って寝ている日、頭と足の位置が完全に逆になっている日、ポーズを示し合わせのかと思うほど、完全にシンクロした格好で寝ている日。決して同じ光景はないのだから、思わず感心してしまう。

三人三様な格好で熟睡している姿は、何歳になって本当に可愛い。思わず携帯を手取り、その姿を何枚も写真におさめてしまう。この瞬間が子育ての醍醐味の一つなのかもしれない。この光景をいつまで見られるんだろうなんて感傷に浸りつつも、今まさに目の前に課せられている問題に取りかからなくてはいけない。

すでに私の体重を超えた長男を定位置に戻す作業はとにかく至難の業で、気合いと力が必要だ。「重い···」腹の底から思わず低い声がもれてしまう。無事に息子の移動が終わると、長女&次女の番だ。完全に熟睡し、脱力状態の身体の重さは、なかなかのものだ。子どもたち全員の移動が終わり息が上がっている状況は、リフレッシュした身体と心には難関なのだ。

母親と子どもの頃の話をすると必ずと言って「あなたは小さい頃、寝相が本当に悪かったよ」なんて話が出てくる。小学校へ入ってからはベットで寝ていたので、寝相の悪さでベッドからよく落ちていた。落ちているのにもかからず気がつかず、目が覚めた時に一瞬どこにいるのか分からなくて戸惑ったものだ。そんな記憶を思い出す度、「寝相の悪さは遺伝なんだろうか···」なんて疑問すら抱いてしまう。

今のように夏場ならまだしも、冬場で布団をかぶらず寝ている姿を見ると、風邪をひかないかとヒヤヒヤする。心配のあまり度々起きては布団をかけ直すのだから、熟睡なんて出来たものじゃない。子どもたちの蹴りが入ったり、上に追い被さられ夜中に起こされることも多く、慢性的に睡眠不足に陥るわけだ。仕事中に襲ってくる眠気と、どう戦うかが私のとって最大の課題と言える。

そもそもどうして子どもは、寝相が悪いのだろうか。人の睡眠には、「レム睡眠」と、眠りの深さによって4段階に分けられる「ノンレム睡眠」があるそうだ。そしてノンレム睡眠の中でも、第3段階・第4値段階という特に深い眠りを「徐波睡眠(じょはすいみん)」と呼ぶ。

子どもの寝相が悪い大きな理由は、この「徐波睡眠」の時間が大人より長いからだそうだ。20歳の平均が睡眠全体の約20%対し、5歳児平均で約25%を占める。徐波睡眠の間は大脳が完全に休んでいるため、姿勢を保ったり身体の位置の認識をすることが出来なくなる。そのためベッドから落ちてしまったり、布団から出てしまう状況となるわけだ。

子どもの寝相が悪いのは、「脳がしっかのり休めいている証拠」であり、「質のよい眠りの証拠」なのだ。日中の運動量やエネルギーの代謝が活発な子ほど深い眠りつき、寝相が悪くなる。ゴロゴロ転がっている姿は、言わば脳をしっかり休ませている証なのだから、喜ぶべき姿と言える。長年通う整体の先生に子どもの寝相の悪さを話すと「子どもたちが健康な証拠だよ。大人になるそんなこと出来なくなるからねー」なんて言われていたこともまさに頷ける。

年齢を重ね運動量が低下し基礎代謝が下がってくると、深い眠りの時間は減る。深い眠り=質のよい睡眠が取れなくなる私たちは、大人が寝相がいい理由も明白になると、改めて子どもたちの凄さ実感すると共に、「質のいい睡眠」に羨ましさすら感じてしまう。

「質のよい眠り」が子どもたちの成長に繋がっていく。そう考えるとその先にある寝不足はご愛敬と言うわけだ。

一緒に寝てくれている間は、子どもたちのダイナミックな寝相を楽しんでいこうと思う。来年になれば息子も中学生。いずれ一人で眠るようになるはずだ。私の髪の毛を触るのが大好きな息子。赤ちゃんの時からそのクセはなかなか抜けない。私がいないとき、寝ながら無意識に、末っ子の長い髪の毛を触っている姿を今のうちに写真と心におさめておこう。

慢性的な寝不足は辛いが、これもあと10年もすれば笑い話に変わっていくはずだ。シンクロした奇跡の写真を子どもたちに見せる日が楽しみだ。

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