家事分担の偏りをなくすために、ワーママが心がけたい大切なこと

共働き世帯において、夫婦でどのように育児や家事の分担をしていますか?
どのような問題に直面し、どのように乗り越えているのでしょうか?

夫が仕事をし、妻が家庭を守る。一昔前の日本では、大半の家庭がそうだったのではないだろうか。私が子供の頃、母はいつでも家に居てくれている存在。たまに母が家を空けると、とても不安になったものです。

『家庭を守る』というのは、並大抵のことではありません。朝から晩まで、やることは山積み。子供の頃、母がどれだけの家事をこなしているかなんて、意識したこともありませんでした。結婚し、家庭を持ち、母の偉大さを改めて感じる。

今や、スタンダードになりつつある、共働き世帯。専業主婦世帯より、共働き世帯が上回る時代になりました。女性が管理職につき、キャリアを築くなんて話も珍しくありません。同時に、家庭内の女性のあり方やライフスタイルにおいても、大きく変化しつつあります。

一方、「イクメン」や「家事メン」などの言葉も、耳にするようになりました。男性においても、女性と同様に家庭内でのあり方が変化していると言えます。共働き家庭において、家事と育児の分担は、半々であるのが理想的。

ところが実際には「男性の参加」はあまり増えていない傾向にあります。結果として働くママたちの多くが、家事分担の偏りに不満を抱えている現実。昔と変わらず、今もなお女性の家事負担が圧倒的に高いのです。その結果、ママ自身の身体のケアはつい後回しになり、心身ともに疲れ果ててしまことも・・・。

共働きを続きさせるためには、ママの健康が何よりも大切です。頑張りすぎて、ダウンしてしまえば本末転倒。今回は、共働きを長続きさせるための、家事児の分担についてお話していきたいと思います。

目次

女性に家事育児の分担が偏る理由とは

夫婦の温度差

結婚して12年、子育て歴11年。その間に育児や家事への認識の違いや温度差で、何度も衝突してきました。衝突というより、「私の心のリミッターが外れる」と言うのが正しいかもしれません。

私の場合、三人目出産までは、目まぐるしい毎日でした。心身ともに、いつも限界ギリギリ。「仕事しているから」を言い訳にして、子育てや家事がおろそかになってはいけない。そんな固定観念から、一日の終わりはぐったりしていました。

当然、自分の身体のことは後回し。気力だけで、自分を奮い立たせていました。よくぞ倒れずに、持ちこたえていたものだと思います。

私は基本、不器用なタイプ。
同時に物事を進めるのは、どちらかと言えば苦手です。それなのに「こうしよう!」と決めたら、その通りに進めたい。家事も育児も、手を抜くことなくやりたい派。

一方、夫は私と真逆タイプ。
小さいことは気にしない。全ての物事を「そんなに焦らなくてもいいんじゃないの?」ぐらいに捉える性格。言わば、焦りや不安と無縁なのんびり派。結果、なんでも後回しになってしまい、やることが溜まりやすい。

なぜ今、動いてくれないの?
どうして、後回しにするの?

なかなか動かない夫に対し、不満が募るばかりでした。

言わなきゃいけないなら、自分でやったほうが早い。一人で抱え込み、ため込んだ不満がついに爆発する。その繰り返しだったように思います。

こたわるポイントのずれ

夫が休日、私が仕事の日。

掃除機をかけてほしいお願いすると、なぜか1F部分だけ掃除機をかけている。
洗濯を取り込んでおいてとお願いすると、取り込んだままの洗濯物が置きっぱなし。

これはまさに我が家のあるあるネタ。私が意図して頼んだことが、なぜか完璧には汲み取ってもらえないのです。

夫の考えとしては
・生活空間の中心であるのは1Fなんだから、1Fだけ掃除機をかけておけばOK。
・外に干しているものを取り込んでしまえば、洗濯物を畳むのは時間が空いた時でOK。

私の考えとしては
・1Fをかけるついでに、そのままの勢いで2Fも掃除したほうが楽。
・洗濯を取り込んだついでに、そのまま畳んで収納すれば楽。

夫が持つ家事へのこだわりポイントと、私のポイントが完全にずれているのです。
時間の制約がある共働きだからこそ、とにかく効率よく動きたい。無駄な動きをする時間があるのなら、他の家事ができるはず。一分も無駄にしたくない。

そんな考えの私からすると、夫の行動は本当に理解しがたいものでした。

完全にずれているポイントに、苛立ちを覚える日々。

洗濯物を畳みながら、なぜ理解してもらえないのだろうと考える。そうした不満を抱え続け、家庭内の雰囲気も悪くなっていました。

頼んでイライラするぐらいならば、一人でやったほうがマシという考えに至る。結果として、家事育児においてやることが増え、偏りが生まれる原因になってしまうのです。

家事分担を円満にする方法とは

とにかく話し合う

・夫婦でしっかり話し合う。
・思ったことはため込まず伝える。

何よりも、これに尽きると思います。

子どもを授かり、夫婦で話し合い、家族のためにと選択した「共働き」。

「より幸せになるために」

「より良い家庭を築いていくために」

そんな純粋な思いは、忘れてしまいがち。夫婦は家族であり、チームであり、唯一無二の味方である。それを忘れてはいけません。

忙しさに追われ、会話をせず、衝突を繰り返す。そんな苦しい思いをするぐらいなら、きちんと向き合って話し合いたい。

「夫がどう感じているのか、私が何をしてほしいのか」

それが明確になれば、衝突も回避できます。夫婦が足並みをそろえることが、何よりも大切なのです。

それぞれの得意分野を担当する。

誰でも得意・不得意があります。
家事やそれ以外においても得意な人が得意なことをするほうが、確実にこなせる。なおかつ、効率がいい!!

料理ができない夫より、まだできる私が担当する。DIYが苦手な私より、手先が器用な夫が担当する。

私の場合、「苦手なことは、相手に任せてしまいおう」ぐらいに思っています。言い方をかえれば、まさに相手の苦手なことをしてあげよう精神!

そうすることで、お互いストレスなく自然と家事の分担が出来るようになりました。
我が家の場合は

洗濯
食器洗い
掃除
子供もの習い事送迎
保育園の送り迎え
学校行事参加
ゴミ出し

どちらがやっても問題ない家事は、手が空いているほうが率先してしています。細かい家事まで分担制にしてしまうと、やっていないことへ不満を抱く原因に。役割を決めすぎないのも、うまく家事分担していく秘訣だと思います。

感謝の気持ちを具体的に伝える。

忙しい日々の中、相手への感謝の気持ちを伝えるのを忘れてしまがち。共働きである以上、家事を分担し、お互いを支え合う存在であることを忘れてはなりません。そして何より、感謝の気持ちを伝えることが重要です。

伝えるうえで、より大切にしておきたいこと。
「感謝の気持ちを、具体的に伝える」

やってくれたことに対して「ありがとう」と伝えるだけでなく、具体的に伝えることで「次も頑張ろう!」と感じられるのです。

料理が苦手な夫が、唯一作れる料理はカレー。
夫が休日で私が仕事の日、たまに作ってくれます。

疲れて帰ってきて料理が出来ているのは、本当にありがたいものです。そんな時に「カレー作ってくれてありがとう」とだけ伝えるのではなく、より具体的に伝えることが大切。
「今日のカレーすごく美味しかったよ」
「ご飯が出来ていて、本当に助かったよ。」
「また作ってくれると、うれしい」

感謝の気持ちの伝え方を、ほんの少し工夫することで、相手の受け取り方も大きく変わるのではないでしょうか。夫の作るカレーも、日々進化しております。

二人とも苦手な家事や疲れた時は、家事代行など便利なサービスなどを利用する

お互いに苦手な家事などは、ついつい押し付け合ってしまうことも。そんな些細なことが喧嘩の原因になったり、ストレスになってしまいます。

たとえば、換気扇などの掃除。家事の中でも、特に手間がかかります。我が家でもついつい、後回しにしがちになる家事の一つと言えます。多少費用はかかるとしても、家事代行サービスを利用することで、自分たちの時間を確保できるのです。

私の友人で、換気扇の掃除を家事代行サービスにお願いしている子もいます。「とにかく、ありがたい!そして綺麗!」いつも、想像以上の仕上がりに大満足なようです。

話を聞くたびに、ぜひとも利用してみたい!!
我が家では、お風呂場と換気扇の掃除での利用を検討中。
夫は最初、乗り気ではありませんでしたが、懸命なプレゼン成果もあり、今では賛成してくれています。

フルタイムで仕事をして、疲れて帰ってくる日々。それは夫婦ともに、同じなのです。

今まで休日に頑張ってしていた家事を、他人に任せる。他人に任せることで、自分の時間が生まれる。自分たちの時間が出来れば、休日をより有意義な時間に変えられるはずです。

最近では、家事代行サービスを行う業者も増えてきています。予算に合わせて、どの業者を利用するか検討するのもいいでしょう。

会社の後輩では、ミールキット(食材)宅配サービスを利用している子もいます。
共働きで、ワンオペの彼女にとって、欠かせない存在。
「やめられない!」と大絶賛。

買い物や料理の時間短縮ができるのは、ワーママにとって魅力的です。子どもが小さく、食べる量もまだ少ない時期などは、特に利用する価値はあるかと思います。

今や共働きを助けてくれる便利家電も、たくさんある時代。勝手に拭き掃除してくれる夢のような家電。こんな時代がくるなんて思ってもいませんでした。
様々な便利なツールを利用するのを、夫婦で検討してみるのも良いのではないでしょうか。

まとめ

夫婦の勤務状況
キャリア
生活環境
共働き世帯おいて、その背景は様々です。

私たちの場合は、明確に分担を決めすぎない選択ですが、そうでないほうがいい場合もあるかと思います。

共働きを続けていくためにも、夫婦できちんと話し合いをすることが大切。それぞれの家庭にあった選択肢を、選んで行ってほしいと思います。

一人で抱え込んで、心身ともに疲れてしまっては本末転倒。ママが元気と笑顔は、家族にとって何より必要なのです。
ママが笑顔なら、家族は楽しい!

『無理をして家事をこなさない』、それが共働きにとって円満にいくコツなのではと思います。

我慢せず、ため込まず。声に出す勇気をもって。

ワーキングマザーとして、ともに笑顔で過ごしていきましょう!

少しでも参考になれば幸いです。

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