私が仕事を続けられた理由

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仕事をしているときの、心の内から湧き上がる高揚感がたまらなく好きだ。感覚を研ぎ澄まし、培った経験と溜め込んだ知識を使いながら、状況に対応していく。仕事をしている間は雑念が消え、目の前にある状況に集中する。子どものこと・家のこと、全てを忘れ、ひたすら仕事に向き合う。まさに、働いてる喜びを噛みしめる瞬間だ。

共働き世帯が増え、ワーママという言葉が日常的に聞かれるようになった。仕事に家事育児の全てをこなし、心の余裕がないまま、疲労が蓄積されていく。働くママにとって、仕事を続ける選択がいかに過酷な道のりであるか。私自身、長く険しい道のりに心が何度も折れそうになった。一体どれだけのママたちが、私と同じ状況に陥り、苦しんでいるのだろうか。耐え切れず、退職を選ばざるを得なかったママもいるのかもしれない。

ワーママとして歩みを進めてきた11年。仕事と家事育児に奮闘する日々を振り返り、私が辞めずに続けてこれた理由は何だったのか。改めて考えてみる。

私にとっての共働きのメリット

「世帯収入が増える」
「社会のと繋がりが持てる」

「子どもたちに様々な経験をさせてあげられる」

「一人の時間が持てる」

「社会に貢献している実感を得られる」

真っ先に頭に浮かんだのは、この5つ。特に世帯収入が増えるのは、共働きの働く最大のメリットだろう。余裕を持って子育てをするには、収入の有無が少なくとも影響する。習い事や旅行、受験など、収入か増えることで選択肢のが広がるのだ。そして5つのメリットの中で、私の心の支えになっていたもの。それは「一人の時間が持てる」ことだった。

仕事に没頭する時間は、私に必要な時間。11年間、実感し続けてきたことだった。息子を授かったあの時、「もし仕事を辞める選択をしていたら。。。」そんな思いを巡らせる。仕事しながら家事育児をこなす大変さは、身にしみて分かっているはずなのに。仕事に就くことで、何度も何度も心が救われてきた事実があった。

一人目の育休明けの日のことは、今でも鮮明に覚えている。慣らし保育も無事に終わり、長時間保育となる息子に申し訳なさを感じつつ、職場へと向かった。久しぶりに制服に袖を通す感覚は、とても新鮮だった。程よい緊張感が心地よくもあり、地に足がついていない様なふわふわした感覚が入り交じっていた。

いざ、仕事が始まると、自然に体が動く自分に感心した。フワフワした感覚はあるにせよ、案外出来るものなんだと感じた。1年半以上ぶりだったが、培った経験と知識を呼び起こす作業は、純粋に楽しかった。そして何より、「働いている喜び」を全身で感じていた。

あっという間にすぎる時間で、ふと我に返える。脳裏によぎったのは「あれ…。私、子どものこと忘れていた」朝に後ろ髪引かれる思いで、保育園に預けたぐらいだったのに。気がつけば、何時間も子どもの事を忘れていたのだ。そんな自分に驚きを隠せなかった。なんとも不思議な感覚だった。

息子が産まれ復帰まで、常に側に寄り添い、母としての役目を果たそうと必死だった。子どもを置いて出掛けたい欲望なんて、抱いたこともなかった。何時も子どもを最優先に考えてきた生活だったのだ。そんな私が息子を忘れ、仕事に集中する。時短選択で肩身が狭い上に、結果を残す課題はあるけれど、とにかく仕事が楽しかった。そして「仕事を続ける選択をして、本当によかった」そう思えた時間だった。

今となれば、肉体的疲労はあるにせよ、私にとって仕事は子育てする上で欠かせないものになっている。仕事中は子どもや家から完全頭を切り離し、「一人の時間が持てる」貴重な時間なのだ。私が仕事続けてこられた理由が、そこにあった。

通勤で電車に揺られ、好きな音楽を聴く。電車を降りて、足早にそれぞれの目的地へ向かう人たちと共に私も颯爽と歩く。昼食時間、仲間たちと他愛もない会話をする幸せを感じる。お客様から感謝の言葉を頂くたびに、やりがいを感じ、明日への活力ヘ変換する。社会との繋がりが、私の心を満たしてくれた。

ワーママとして、自身を持って言えること。「仕事を続けてきて、本当によかった」この一言に尽きる。

目が回るような忙しい毎日に疲れ果て、夫とぶつかり合うこともたくさんあった。以前他の記事にも書いたが、夫婦間での家事育児の偏りが生まれる状況に理不尽を覚え、苦しんできた。心も体も疲弊し、不満が蓄積される状況を打破するためにもがき苦しんできた。その度、夫婦で向き合い、一歩ずつ歩みを進めてきた。

仕事を通して社会との繋がりを感じながら、一人の時間を作る。子どものこと、家のことの全てを忘れ、仕事に没頭する。今までもこれから先も、その時間を大切にしていきたい。

子どもと過す時間は少ないかもしれないけれど、子どもを愛する気持ちが薄れることはない。限られた時間で、子どもたちに愛を伝える方法は無限だ。

「ママ、いつもありがとう」

「お仕事大変?無理しないでね」


子どもたちの純粋な心から出た言葉は、何よりも私のエネルギーとなる。この子達の為なら、どんな試練も乗り越えてみせる!そんな強固な思いを原動力に、明日も仕事頑張ろうと思うのだ。

今まさに育休中や仕事から離れていて、復帰するかを悩んでいるママがいるのであれば。1度で復帰する選択もいいのではないだろうか。辞める選択は、それからでも、遅くはないはずだ。

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